CL千葉で使用したフェロマッシ単について

CL千葉に参加されたプレイヤーの皆様、お疲れ様でした。
本戦で対戦していただいた方々、フリーで遊んでいただいた方々のおかげで楽しく有意義な時間を過ごすことができました。本当にありがとうございました。

 

初めての大型大会への参加ということで、今回の目標は本戦の完走(3回負けずに8回戦)でした。CL千葉の前週に行われたシティリーグでは、3連敗しドロップという結果で泣く泣く会場を去ることになってしまったので、とにかく卓に残りたいという気持ちでした。

そういった状況でなかなかに緊張していたのですが、どうにか本戦を完走することができました。絶対に負けられない試合での緊張感や興奮は忘れられないものになりました。

 

かんキャスと呼称している僕の配信でたびたびポケモンカードの話をしていて、それを聴いてくださっている方から僕が使用したデッキの解説をお願いされてしまいました。

始めて数ヶ月の身なので恐縮なのですが、フェロマッシ単について自分なりに書き記しておこうと思います。首を傾げてしまうような記述もあるかと思いますが、大目に見ていただけると幸いです。

 

f:id:knzqn:20190219002941p:plain

 

●デッキ選択

使用するデッキを選択するにあたって、「トップメタである《ピカチュウ&ゼクロムGX》(ピカゼク)に対して五分の勝率があること」、「非GX対面でも通せるプランがあること」を念頭に置いていました。

トップメタの同型対決ほど不毛なものはなく、トップメタを握って下位卓に座るほど悲しいことはない(僕の自論です)のでピカゼクを使う発想はなく、《ウルトラネクロズマGX》を軸にしたウルネクカラマネロを持ち込む予定でした。ですが、プレイングの奥行きや要求枚数の多さが気にかかり、本戦8回戦の全てで正しいプランを通すことが出来るか不安でした。

 

唐突ですが、僕はマッシブーンが好きです(割愛します)。このゲームを始めて最初に組んだデッキであるマッシブーンルガルガン(マッシルガン)に基礎を叩き込まれ、深夜ノリでマッシブーンのちょっと高価なプレイマットを買って翌朝に若干の後悔をしたり……と僕のポケモンカードマッシブーンと共にあると言っても過言ではありません。そんなマッシルガンも環境の変遷と共に姿を消し、それは僕も例外ではありませんでした。

 

CL千葉の舞台でマッシブーンを使えないことに若干の迷いを感じている中、あるカードが登場します。

 

f:id:knzqn:20190221003035j:plain

そうです。《フェローチェ&マッシブーンGX》(フェロマッシ)です。

マッシブーンGXが既にその強さを証明しているジェットパンチ。《ゼラオラGX》《ウルトラネクロズマGX》を素で一撃、《こだわりハチマキ》や《ビーストエネルギー♢》等を絡めることでTAG TEAMすら一撃で屠るエレガントソール。いつ撃っても強いビーストゲームGX。非の打ち所の無い本当に強力なカードだと思います。僕は初見で強さに気付けませんでしたが……。

 

登場してすぐにフェロマッシ単や《クワガノン》と組み合わせたデッキが結果を残し、使用するデッキの候補として挙がりました。

その後、結果を残したフェロマッシ単の構築をコピーして使用した際、単純にカードパワーが高いこと、環境に存在するデッキに対して明確な回答があり、要求枚数が少なくプレイングの最適化が楽なこと、マッシブーンであることから持ち込むことを決めました。

 

 

●採用カード

フェロマッシ単はポケモンフェロマッシのみにする都合上、とても自由度の高いデッキです(当たり前の話ですが)。

そのため構築には大変悩みましたが、《ポケギア3.0》や《シロナ》の存在から《ジャッジマンホイッスル》などを採用し山札を圧縮する構築を選択しました。

 

完走を目標にしたうえで意識したのが、「対面に来るか分からない不利対面への勝ちを広げるより、母数が大きいであろう勝てる対面をより勝ちやすくする」ということでした。

具体的に挙げると、《フェアリーチャーム UB》や《ルカリオ&メルメタルGX》へのメタである《ウルトラフォレストのかみつかい》、《リザードン》や《ズガドーンGX》に対しての《じゃくてんほけん》を採用せず、《デデンネGX》や《カプ・テテフGX》を採用しているピカゼクのメタになる《無人発電所》を厚めに採用したり……といった感じです。実際この目論見が当たったかというと、上に書かれたカードが必要な不利対面に2回も遭遇してしまったため若干失敗だったかなという思いがあります。

 

どのドローサポートを採るかが悩みどころだったのですが、この構築では《シロナ》を厚めに採用しています。流せないカードであるサポートがダブついた事故が一番辛く、手札をリセットできる《シロナ》が最良だと感じたからです。

 

この構築のツッコミどころである《おとりよせパッド》にも触れていきます。

フェロマッシ単の加速札として《ダートじてんしゃ》を使っている構築を見たことがあるのですが、グッズは回収手段がなかったり、プリズムスターのカードが見えてしまった時にほぼ一択になってしまったりとあまりメリットを感じませんでした。

以前マッシルガンのレシピを調べていた時に《おとりよせパッド》を4枚採用した非常に前のめりな構築を思い出し、採用に至りました。

ブレるカードなので過信は禁物ですが、グッズのサーチは対応力があり非常に強力で、《ぼうけんのカバン》を持ってきて山札を圧縮しつつ打点を増やす動きをよくしていました。コイントスが楽しいのでオススメです。

 

序盤からプレッシャーをかけるプレイングをすることが多かったため《カウンターキャッチャー》はあまり使う機会がなく、サイド落ちをケアできる《グラジオ》、使用タイミングを選ばない《あなぬけのヒモ》や不利対面で使うことのある《ウルトラフォレストのかみつかい》でよかったかなと感じました。

 

構築の話から外れますが、ゲーム中に初めて山札を見た際にはまず《ルザミーネ♢》《ライフフォレスト♢》《ビーストエネルギー♢》の3枚のプリズムスターがサイド落ちしていないか確認するようにしています。覚えやすいのと、どのカードもプラン形成に大きな影響を与えるからです。

他には、《ぼうけんのカバン》を使うために《こだわりハチマキ》の枚数を確認したり、1枚しか採用していない《マチスの作戦》などのカードをざっくり確認しておけば思わぬ裏目に泣かずにプレイできるかなと思っています。

 

 

●戦績とプレイング

正直なところプレイングや勝率について語れるほど知識がなく、ほぼ感想で埋めているので流し読みで大丈夫です。サイドの書き方って取った枚数で記載すればいいんですかね? 分かりづらかったら直します。

 

1回戦:ウルネクカラマネロ 先攻 マリガン0回 6-0 勝ち

マーイーカがあまり並ばず、サポートを撃たれない状況でターンが返ってきたので、リソースを枯らすためにビーストエネルギー♢込みのビーストゲームGXで表のジラーチを処理しそのままリソース差で勝ち、といった感じでした。

ウルネクルートでもギラティナルートでも対処できるようにプレイングを固めていたつもりでしたが、ゲンガー&ミミッキュGXの存在を忘れていて会場で震えるハメになりました。ホラーハウスGXを撃つタイミングを知っているプレイヤーに対面で出されたら不利どころではないのでそのまま負けていたと思います。勉強不足でした。

 

2回戦:ウルネクカラマネロ 先攻 マリガン5回 6-3 勝ち

マリガンを5回したにも関わらずジャッジマンで相手の手札を流せず負けを覚悟していたのですが、ビーストエネルギー♢を絡めたジェットパンチマーイーカを枯らしていたら勝っていました。

サイドを3枚取られていますが、ルザミーネ♢を使うほど追い込まれていたわけではなかったと思います。

 

3回戦:サナニンフ  先攻 マリガン1回 6-3 勝ち

お互いにたねポケモンをめくった時、恐れていたマッチングが訪れてしまったと絶望しました。フェアリーチャームUBという絶対的な有利カードが積まれており、それを貫通できる唯一のカードであるウルトラフォレストのかみつかいを切っているからです。25分という時間制限の中でこういった耐久デッキと遭遇することはないと踏んでいたのが完全に裏目に出てしまいました。

相手がアブリボンラインを出さないプレイングを取ってきたため、グズマフェアリーチャームUBの付いていないサナニンフを2パンできるよう心がけてプレイしていました。エネルギーとフェアリーチャームUBがサイド落ちしていたようで相手が盤面形成できず、奇跡的に勝たせてもらえたマッチでした。

 

4回戦:メルカリLO 後攻 マリガン1回 0-0 負け

恐れていたマッチングが訪れてしまったと絶望しました(その2)。対戦相手の方がとても朗らかな方でピカゼクだと踏んでいたのですが(ペットは飼い主に似る)、メルカリが見えたので自分の目を疑いました。

上のサナニンフ同様にウルトラフォレストのかみつかいを切っているため非常に辛いマッチで、ジャッジマンホイッスルを絡めてジャッジマンを使い続け、アンノーンのHANDを達成させないよう立ち回っていました。

25分という制限時間の中でこういったデッキタイプを持ち込む度胸に応えたく、時間内に間に合わせようという意識で早め早めにプレイしていました(時間切れは両者敗北のため)。結果、残り数十秒というギリギリなタイミングで対戦を終えられて本当によかったです。その後どうやら対戦相手の方が準優勝されたみたいで、本当に時間に間に合わせてよかったと思いました。

 

5回戦:ルガゾロアロキュウ 後攻 マリガン2回 2-6 負け

ルザミーネ♢はワザの効果は防げないため、絶対にアローラキュウコンGXを立たせてはいけないマッチングなのですが、相手のジャッジマンで事故ってしまい、あれよあれよと言う間に1体目のフェロマッシが落とされ、その後アローラロコンメタモン♢が並んだ状態で何も出来ずにアローラキュウコンGXのサプリメイションGXでシメられて負けました。

これでもう負けられない状況になってしまったので内心めちゃくちゃ緊張していました。

 

6回戦:ルガゾロ 後攻 マリガン0回 6-0 勝ち

身内間で一番プレイしたマッチングなので自信はあったのですが、相手のデッキにアローラキュウコンGXが入っていないことを察せるまではかなり怖かったです。

初手が事故っていたため負けを覚悟していたのですが、相手のジャッジマンで有効札を引けたため押し切ることが出来ました。相手がイワンコを出してくれたおかげでビーストゲームGXで強引にサイドを取りに行けたのが大きかったです。

 

7回戦:ピカゼク 後攻 マリガン0回 6-3 勝ち

ここに来てようやく遭遇した対面ですが、もう負けられないこの状況では一番当たりたくないデッキタイプでした。上振れ次第で有利にも不利にも転がるためです。

幸いにも相手がテテフスタートで、死ぬ気で無人発電所を探して貼り、ドロサポを引かれるまでの数ターンで盤面形成をしてどうにか勝てました。

「ピカゼクで3枚→こだわりハチマキ込みで2回ジェットパンチを入れたテテフにビーストゲームGXで3枚」という流れだったのですが、初めてのルートだったので気付いた時に頭の中で何度も何度も60+60+50の計算をしていました。

 

8回戦:フェロマッシ単 後攻 マリガン3回 0-6 負け

念願の最終戦です。この戦績では決勝トーナメントに進めないうえ、目標は達成できたので完全にリラックスしていたのですが、勝った方がチャンピオンシップポイントがおいしいので気合を入れ直したのを覚えています。ですが、フェロマッシミラーは対面経験がなく、マツリカとかいうオモシロカードをブルーの探索で加えられ、殴り負ける未来が視えてしまったので完全に諦めモードでした。この対面で初めて カウンターキャッチャーを使いました。抜こうと思いました。

 

ということで、5勝3敗の252位という成績でした。

 

 

●総括

拙い記事ですが、フェロマッシ単の紹介でした。

思い入れのあるデッキなのでこうして形に残せて嬉しいです。ダブルブレイズの発売以降は辛い対面が多そうですが、面白いデッキタイプなので興味のある方はビーストゲームを楽しみましょう。フェロマッシ最高!

 

こういった記事を書くのが初めてなので、問題とか掘り下げてほしい項目とかがあれば適当にリプライしてください。ありがとうございました。

Twitter@knzqn